NEC、パーソナライズした操作ガイドをアプリケーション画面に表示する「Pendo」を販売

NECは2022年8月5日、アプリケーション定着化支援ソフトウェア「Pendo」(開発元:米Pendo.io/日本法人Pendo.io Japan)の販売を開始した。エンドユーザーの属性に合わせてガイダンスやメッセージをアプリケーション画面に表示するソフトウェアである。業務アプリケーションの使い勝手を高められる。同社はこのソフトウェア分野を「デジタルアダプション」と呼んでいる。

 NECが販売を開始した「Pendo」は、エンドユーザーの属性に合わせてアプリケーション画面にガイダンスやメッセージを表示するソフトウェアである(関連記事アプリケーションの社内定着をガイドや計測で支援)。業務アプリケーションの使い勝手を高めることによって、アプリケーションの定着化を支援する。NECはこのソフトウェア分野を「デジタルアダプション」と呼んでいる。


図1:アプリケーション定着化支援ソフトウェア「Pendo」の概要(出典:NEC)
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Pendoは、ユーザーがソフトウェアを使う際の行動データを自動的に収集して分析する(図1)。この上で、分析したデータに基づき、個々人向けにパーソナライズした操作ガイドをアプリケーション画面に表示する。これにより、使いづらいソフトウェアでも、ユーザー自身で効率よく使えるように支援する。さらに、ユーザーの意見や評価を収集するフィードバック機能も提供する。

ユーザー行動の収集やガイドの表示は、JavaScriptをソフトウェアに組み込むか、あるいはWebブラウザに機能拡張プログラムを組み込むことで実現している。

ユーザー行動を把握する際には、ソフトウェア、アプリ、Webサイトにおけるユーザーの利用状況データを収集して分析する。ユーザーがどの機能を利用し、どの機能を利用していないのかを把握できる。ガイド作成時の意思決定に役立つ。個々人にパーソナライズしたガイドを、ノーコードで作成可能である。テキスト、画像、動画を用いたガイドを作れる。

フィードバック機能では、定量評価(NPS、5段階評価)と、定性評価(コメント)の両方を収集する。これにより、ソフトウェア利用時における満足度や、ユーザーの希望などを把握可能である。ユーザーからの機能リクエストを、機能追加の優先順位に反映できる。

背景には、ソフトウェアの利用機会が増加する中、現場では多種多様なツールを使いこなすことができず、本業の成果につながらないことが課題になっている状況がある。こうした中、操作ガイドによってソフトウェアの使い勝手を高めることで、ソフトウェアの定着化を支援する。

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