Azureの利用状況からコストやセキュリティを評価・診断─日商エレの「Cloud 健康診断

[ 新製品・サービス ] 日商エレ、Azureの利用状況を診断してコストやセキュリティをアセスメントするサービス 先行ユーザーは平均してコストを5%削減できたとアピール 2021年6月28日(月) 日川 佳三(IT Leaders編集部) 日商エレクトロニクスは2021年6月28日、Azureを利用している企業に向けて、Azureの利用コストやセキュリティ状況を診断するアセスメントサービス「Cloud 健康診断 for Microsoft Azure」を発表した。2021年6月1日から提供している。先行してサービスを利用した企業は、平均してコストを5%削減できたとしている。

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「Cloud 健康診断 for Microsoft Azure」は、Azureの利用状況を診断するアセスメントサービスである(図1)。日商エレクトロニクスのエンジニアがユーザーのAzure管理画面にログインし、実際の利用状況を確認した上で、問題点や改善点をアドバイスする。診断は、(1)「コスト診断」、(2)「セキュリティ診断」、(3)「リソース診断」の観点から実施する。図1:「Cloud 健康診断 for Microsoft Azure」の流れ(出典:日商エレクトロニクス)
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 同サービスを先行して利用した企業は、平均してコストを5%削減できたという。また、Azure環境に対する考慮不足や設定ミスで起こりうる他の問題にも、対策をとることができているという。サービスを提供する背景には、Azureに対する理解不足や操作ミスが原因で、不要なコストが生じ、セキュリティリスクが高まっている企業の存在がある。

 (1)のコスト診断では、予約インスタンスの活用、無駄なリソースの削除、スケジュール設定による稼働時間の抑制など、コスト低減のためのアドバイスをする。削減した費用でセキュリティを強化するなど、クラウド活用を促進する提案もする。

 (2)のセキュリティ診断では、セキュリティベンチマークの指標に基づき、Azure環境のセキュリティリスクを診断する。対象のリソースだけでなく、アクセス権やデータ保護の設定、バックアップが適切かなど、Azure環境全体を考慮してアドバイスする。自社で必要なセキュリティレベルを満たしているか、どこまで対策をするべきかの指標が得られる。

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 (3)のリソース診断では、無駄なリソースが稼働して費用がかかっていないか、利用しているリソースのサイジングが適切か、などを確認する。リソースを切り替える際にマシンを止めないといけないかなど、考慮すべきポイントについてもアドバイスする。代替できる部品があるのに無駄に高いものを使っていないかも指摘する。