インテック、Citrix CloudとWindows Virtual Desktopを組み合わせたDaaSを提供

 インテックは2021年7月1日、Windows PCをクラウド上で月額制で提供するDaaS(デスクトップアズアサービス)サービス「マネージド型仮想デスクトップサービス」を刷新した。DaaS基盤ミドルウェア「Citrix Cloud」はそのままに、仮想デスクトップの実行基盤として、新たにAzureの「Windows Virtual Desktop」を使えるようにした。これにより例えば、ユーザー単位に仮想デスクトップを割り当てる「ユーザー専有型」に加え、同じ仮想デスクトップを複数ユーザーで利用する「ユーザー共有型」を選択できるようになった。価格(税別)は、初期料金が10万円。利用料金は、1台あたり月額3980円から。  

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マネージド型仮想デスクトップサービスは、インテックが提供するDaaSである(関連記事インテック、Citrix CloudベースのDaaS「マネージド型仮想デスクトップサービス」を提供図1)。ユーザーと仮想デスクトップをつなぐDaaSの基盤ミドルウェアとして、シトリックス・システムズ・ジャパンの「Citrix Cloud」を利用する(仮想デスクトップにはCitrix ICAプロトコルでアクセスする)。ミドルウェアを動作させるIaaS基盤には、Microsoft Azureを使う。図1:「マネージド型仮想デスクトップサービス」の概要(出典:インテック)
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 今回、DaaS基盤ミドルウェアにCitrix Cloudを採用したまま、仮想デスクトップの実行環境として、Azureの「Windows Virtual Desktop」を使えるようにした。これにより例えば、ユーザー単位に仮想デスクトップを割り当てる「ユーザー専有型」に加え、同じ仮想デスクトップを複数ユーザーで利用する「ユーザー共有型」を選択できるようになった。業務の特性に応じて仮想デスクトップ方式を混在させる使い方もできる。

 Windows Virtual Desktopには、ユーザープロファイルをOS領域から切り離し、ストレージサービス上に格納する機能(FSLogix)がある。これにより、ユーザーは異なる仮想デスクトップ環境でも、同じユーザープロファイルを利用できる。サインイン時にプロファイルの読み込み処理が発生しないほか、ユーザープロファイルがWindows Updateの影響を受けないといったメリットもある。同機能は、「ユーザー共有型」で標準で利用できる(「ユーザー専有型」でもオプションで利用できる)。

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 インテックがアピールするマネージド型仮想デスクトップサービスの特徴は、マネージド型(運用管理付き)のサービスであること。Windows Virtual Desktopの構築と運用をインテックが代行することで、ユーザーの負荷を削減する。ユーザー側ネットワークとの接続設定や社内Active Directoryとの同期など、個別環境に応じた導入支援もワンストップで提供する。

 インテック自身も自社で導入している。以前から利用しているオンプレミスの仮想デスクトップ環境の更改タイミングに合わせ、マネージド型仮想デスクトップサービスを、3000台規模で導入した。2021年6月から全社展開を開始している。