NES、文書管理ソフト「PROCENTER/C」をDocuSignと連携、電子契約で“ハンコ出社”を回避

[ 新製品・サービス ] NES、文書管理「PROCENTER/C」を電子署名「DocuSign」と連携、契約業務プロセスを効率化 2021年7月1日(木) 日川 佳三(IT Leaders編集部) NECソリューションイノベータは2021年7月1日、社内承認機能や社外との文書共有機能を備えた文書管理ソフトウェア「PROCENTER/C」を強化したと発表した。新たに、契約業務プロセスを効率化する機能を追加した。電子署名クラウド「DocuSign eSignature」と連携し、署名前の契約書管理から契約先との合意に至るまでの履歴・版管理、署名、署名済み契約書の管理までの一連の契約業務プロセスをカバーする。  

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PROCENTER/Cは、社内承認機能や社外との文書共有機能を備えた文書管理ソフトウェアである。今回、契約業務プロセスを効率化する機能を追加した(図1)。署名前の契約書管理、契約先との合意に至るまでの履歴・版管理、署名、署名済み契約書の管理、などをカバーする。契約書の押印のために出社しなければならない「ハンコ出社」を回避できる。図1:文書管理ソフトウェア「PROCENTER/C」と電子署名クラウド「DocuSign eSignature」を連携させた(出典:NECソリューションイノベータ)
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 契約書の電子署名には、電子署名クラウド「DocuSign eSignature」を利用する。PROCENTER/CからDocuSign eSignatureに契約書を保存して取引先に署名を依頼し、DocuSign eSignatureで署名した契約書をPROCENTER/Cに保存する。これにより、契約書の社内稟議から、取引先との契約合意、署名、保管までの契約業務の一連の流れをデジタル化する。

 締結済みの契約書データ(PDF)と契約日や契約金額などの属性情報をDocuSign eSignatureから取り込み、PROCENTER/Cで管理できる。これにより、日付や金額などの範囲指定や複数条件指定による検索が可能になる。監査対応などにおいて迅速に対応できるようになる。

 締結済みの契約書の改ざんを防止する機能も備える。締結済みの契約書データをPROCENTER/C上で改版不可の状態にできる。この状態で、DocuSign eSignatureで発行した合意締結証明書とともに保管できる。紙の契約書を電子化した場合も同様に管理できる。グループ単位でアクセス権を付与できるため、担当者が変更になった場合でも、組織として長期にわたって安全に管理できる。

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 価格(税別)は、サーバーソフトウェアのライセンスが120万円から。ユーザーライセンスが同時接続10ユーザーで24万円など。電子署名クラウド「DocuSign eSignature」を使うためには、別途「DocuSign eSignature」の契約が必要。販売目標は、今後2年間で30社。

 背景には、リモートワークが進む一方で、契約書の押印のために出社しなければならない「ハンコ出社」が課題となっている状況がある。押印レス、ペーパーレス、非対面で契約を締結できる環境へのニーズが高まっている。また、社内承認の仕組みと取引先との契約に使用する仕組みが異なるために、契約書の改版や承認の管理が煩雑になっているという課題がある。