UiPath、RPAソフト新版「UiPath 2021.10」をリリース

UiPathは2021年12月1日、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「UiPath」の新版「UiPath 2021.10」を提供開始した。新版では、Windows以外の環境として、Linuxでもロボットを動作させられるようにした。今後、Macでも動作するようにする。外部クラウドサービスのAPIと連携したワークフローを実現する機能「Integration Service」も追加した。Kubernetes環境で動作するUiPathサーバー製品群「Automation Suite」も用意した。

 UiPathは、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア製品群である。中核となるRPAロボットの開発・実行に加えて、人間とロボットが協働して処理を実行できるツール、自動化すべき業務を発見するタスクマイニング、サーバー側のログを分析して典型的な業務処理を抽出するプロセスマイニング、開発したシナリオの効果を計測するダッシュボード、ソフトウェアの機能テスト、AIモデルをRPAに組み込んで実行できる基盤、アプリケーション画面のローコード開発ツール、など、各種のツールを提供している。

今回の新バージョンでは、いつくかの機能や、新製品となるツールを追加した。ハイライトの1つは、RPAロボットの稼働環境を拡大するオプション「Cross-Platform Robot」である(図1)。これまでのWindowsに加えて、新たにLinux上でロボットを動作させられるようにした。今後は、Macでも動作するようにする予定である。

図1:200種類以上の外部クラウドサービスのAPIと連携したワークフローを実現する機能を追加した。また、これまでのWindowsに加えて、新たにLinux上でロボットを動作させられるようにした(出典:UiPath)
図1:200種類以上の外部クラウドサービスのAPIと連携したワークフローを実現する機能を追加した。また、これまでのWindowsに加えて、新たにLinux上でロボットを動作させられるようにした(出典:UiPath)
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新版ではまた、クラウド版のRPAサービスである「Automation Cloud」に、外部クラウドサービスのAPIと連携したワークフローを実現する機能「Integration Service」を追加した。200種類以上の外部クラウドサービスに対して、それぞれのクラウドサービスのAPIを介して接続できる。こうして接続したクラウドサービス側のイベントをトリガーに、自動化ワークフローを実行できる。

RPAのクラウドサービスとオンプレミスのRPAソフトウェアでできることを合わせる試みも実践している。今回、これまでオンプレミス版に限って利用できていたプロセスマイニングを、クラウドでも利用できるようにした。一方、タスクマイニングや、自動化の候補業務を共有するなどRPAのライフサイクルを管理する「Automation Hub」は、クラウドだけでなくオンプレミスでも利用できるようにした。

新版ではさらに、Kubernetes環境で動作するUiPathサーバー製品群「Automation Suite」を用意した。UiPathで提供しているすべてのサーバー製品をKubernetes環境にデプロイして動作させることができる。

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