「Zoom Rooms」の注目機能「Smart Gallery」とは? テレビ会議の盲点 会議室で隣同士の人を分割表示できない」問題を解消

Zoom Video Communications(以下、Zoom社)は会議室用テレビ会議アプライアンス「Zoom Rooms」への「Smart Gallery」という新機能の追加を進めている。Smart Galleryはテレビ会議の画面デザインを変更する機能で、会議室にいる会議参加者と、遠隔地にいる会議参加者をグリッド(格子状)レイアウトで1人1つの枠に表示する(写真)。Smart Galleryを使うと全ての参加者を平等に映すことができるため、オフィスワーカーとテレワーカーが混在する「ハイブリッドワーク」を実施するときに役立つ。 

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当初Zoom社は、Smart Galleryのパブリックβ版を2021年6月に提供開始する計画だったが、急きょ延期を決めた。理由は明らかにしていない。同社は同年7月にSmart Galleryのパブリックβ版の提供を始めた。

テレワーカーとオフィスワーカーの“画面内平等”の重要性

 「ハイブリッドワークでテレビ会議を実施するには、各参加者を個別の枠に表示することが不可欠だ」とZoom社は訴求する。この機能は、会議参加者を平等に扱うだけでなく、在宅の参加者が会議室にいる参加者の表情やしぐさを読み取るのに役立つ。

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 Smart Galleryなどの会議支援機能は有益だ。ただし会議室にいる会議参加者とリモートの会議参加者が平等に参加できるようにするためのハードルは「依然として残っている」と、調査会社Forrester Researchでアナリストを務めるアート・ショーラー氏は指摘する。会議室にいる参加者同士がカメラに写らないところでやりとりをしたり、カメラではなくお互いを見たりすると、リモート参加者は疎外感を抱いてしまう。「会議室にいる参加者が物理的なホワイトボードを利用するのも、リモート参加者にとっては会議参加の障壁になる」(ショーラー氏)