iPhoneの「App Clip」から空港ラウンジのシャワールーム予約─JALがiOSの簡易アプリ機能をテスト

https://it.impress.co.jp/articles/-/22381

日本航空(JAL)は2021年11月24日、インストール不要のミニアプリ「App Clip」を空港ラウンジのシャワー予約/通知に活用する実証実験を開始したと発表した。アプリのインストールやメールアドレスの登録といった手順を踏むことなく、シャワーを予約し、通知を受けることができる。実証実験は、同年11月1日から12月31日にかけて、羽田・成田空港国際線JALファーストクラスラウンジで実施している。

 JALは、インストール不要のミニアプリ「App Clip」を空港ラウンジのシャワー予約/通知に活用する実証実験を開始した(画面1)。アプリのインストールやメールアドレスの登録といった手順を踏むことなく、シャワーを予約し、通知を受けることができる。実証実験は、2021年11月1日から12月31日にかけて、羽田・成田空港国際線JALファーストクラスラウンジで実施している。

画面1:インストール不要のミニアプリ「App Clip」を活用して構築した、ファーストクラス専用アプリ「JAL Lounge+」の画面。メールアドレスを登録することなく、シャワールームが用意できた旨の通知を受けられる(出典:日本航空)
画面1:インストール不要のミニアプリ「App Clip」を活用して構築した、ファーストクラス専用アプリ「JAL Lounge+」の画面。メールアドレスを登録することなく、シャワールームが用意できた旨の通知を受けられる(出典:日本航空)
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今回採用したApp Clipは、iPhoneのiOS 14以降で利用できるミニアプリ機能である。App Clipを活用したシステムを利用するエンドユーザーは、AppStoreからアプリをダウンロードすることなく、アプリの一部の機能が使える。例えば、通知を受け取るといった機能を利用できる。

JALは2021年3月から、羽田・成田空港国際線JALファーストクラスラウンジにおいて、モバイルオーダーシステムを利用した食事注文の実証実験を実施している。専用アプリをインストールせずに利用できるように、Webシステムで提供している。Webシステムからシャワールームの予約もできる。ただし、シャワールームが用意できたことを通知する必要があるため、利用客のメールアドレスを登録する必要があった。

今回の実証実験では、食事の注文とシャワールーム予約を、インストール不要のミニアプリであるApp Clipで実施できるようにした。同時に、シャワールームに関する通知に、App Clipの通知機能を利用する。これにより、メールアドレスを登録することなく、より手軽にシャワールームを利用できるようになった。

今回の実証実験を通して、App Clipの有効性を確認する。今後は、各種の利用シーンにおいて活用を検討し、さらなる利便性の向上を目指す。