「iOS 18」に期待する5つの機能–「Siri」や通知機能の改善など

 うわさによると、Appleの次期「iOS」バージョンには、デザインの見直し、長い間待望されてきたいくつかの機能、AI時代の「Siri」に対する同社の解釈が盛り込まれる見通しだという。6月に開催されるAppleの「Worldwide Developer Conference」(WWDC)で、すべてが明らかになるだろう。それまでは、「iOS 18」に期待する機能を列挙することしかできない。

Appleの「Vision Pro」からヒントを得たUI要素や、より柔軟なホーム画面も次期ソフトウェアバージョンに搭載されるとうわさされているが、筆者が期待している機能はほかにもいくつかある。それらの機能には、信じられないかもしれないが、「iPhone」に実際に搭載すべき、筆者のお気に入りの「Android」機能から、もっと途方もない要望(要望するのは自由だからだ)まで、さまざまなものが含まれている。筆者がiOS 18に期待する機能は以下の通りだ。

1. 大画面iPhoneの特長を生かした大画面機能

「Xiaomi 14 Ultra」のマルチウィンドウ機能を使って、YouTubeとChromeを表示しているところ。

「Xiaomi 14 Ultra」のマルチウィンドウ機能を使って、YouTubeとChromeを表示しているところ。提供:Prakhar Khanna/ZDNET

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マルチタスクに関して言えば、Androidの方がiOSよりも優れている。この主張を譲るつもりはない。Appleは「Dynamic Island」でマルチタスクを改善したものの、複数のタスクを同時に処理することに関して言えば、iPhoneは依然としてAndroidの後塵を拝している。これは、メインのスマートフォンとしてiPhoneを使用するときに、筆者がいつも最も恋しく思う機能の1つだ。マルチウィンドウやフローティングウィンドウなどの機能が「iOS 18」に搭載されれば、利便性が大幅に向上するだろう。

筆者は大画面スマートフォンを使用しており、Androidスマートフォンで「Google Chrome」と「Google Keep」を同時に実行しながら、記事に関する情報を調べて保存したり、「Googleスプレッドシート」と電卓アプリをポップアップウィンドウとして表示させて、請求書の計算をしたりすることもある。それをiPhoneでやるのは、大変な作業である。アプリを切り替えながら、作業を進める必要があるからだ。

「Plus」モデルと「Pro Max」モデルのソフトウェア最適化に対するAppleの現在のアプローチは、既存のテキストとUIを単純に拡大することであり、機能性よりも読みやすさに重点を置いているが、これはマルチタスクの改善には寄与しない。大型のiPhoneモデルでは、同じ画面上で2つのアプリを簡単に実行して、より広大な表示スペースを実際に活用できるはずだ。

2. すでに存在する最高のAI機能

提供:Kerry Wan/ZDNET

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「Galaxy S24 Ultra」(サムスンの「AIスマートフォン」)とGoogleの「Pixel 8 Pro」を使用した後、筆者はAIによってiPhone体験をより直観的なものにする方法をかなりよく理解できた。

まず、画面上のあらゆるものについて詳しく知ることができるGoogleの「かこって検索」のような機能だ。この機能は、例えば、「Instagram」で特定のタイプのスニーカーを履いている人を見て、そのスニーカーの詳細を知りたくなったときや、よく知らないTwitter/Xの用語を発見したときなどに重宝する。iOSのホーム/ジェスチャーバーを長押しして、画面を素早くスキャンし、検索を実行できるようになれば、非常に便利だろう。

次に、「写真」アプリにAIを導入して、編集機能を強化してほしい。Googleの「編集マジック」、サムスンの「生成AI編集」、OnePlusの新しい「AI Eraser」(AI消しゴム)はすべて、邪魔な物体やフォトボマー(写り込んだ他人)を画像から消去する手段を提供する。これらは楽しいだけの機能ではない。筆者はそれらのツールを使って、見知らぬ人を写真から消去した後、生成AIを利用して、空いた背景を埋めることがよくある。

最後に、ライブ翻訳機能は頻繁に旅行する人の役に立つかもしれない。特に「メッセージ」や「WhatsApp」「ファイル」などのアプリで、iPhoneが別の言語のテキストと音声を検出して、それを英語やそのほかの希望言語に翻訳するためのポップアップを表示してくれるようになったら、便利だろう。

3. よりスマートで、より便利な「Siri」

提供:Maria Diaz/ZDNET
提供:Maria Diaz/ZDNET

iPhoneの音声アシスタントであるSiriの現状はかなり退屈で、見通しも暗い。世界中の何百万台ものiPhoneで利用可能なサービスであるにもかかわらず、機能面で「Googleアシスタント」やAmazonの「Alexa」に劣っている。どちらと比較しても、1つ前の時代のサービスであるように感じる。

Appleは、「ChatGPT」や「Google Gemini」などのチャットボットでも使用される大規模言語モデル(LLM)を使って、Siriを改良することを計画していると言われている。BloombergのMark Gurman氏が報じたところによると、Appleは現在、Siriが文章をオートコンプリート(自動補完)できるようにすることで、Siriと「メッセージ」の機能を改善する作業に取り組んでいるという。

これが実現すれば、Siriとの会話の負担が軽減されるだろう。おそらく、Siriは何らかのウェブ検索結果を返すのではなく、より会話に近い形式で質問に答えられるようになるはずだ。例えば、生成AIを使用することで、Siriは概念を説明したり、メッセージや電子メールの下書きを作成したりできるようになるかもしれない。ユーザーからの指示に基づいて画像やビジュアルを作成する能力を獲得し、今よりもはるかに強力な創作ツールになる可能性さえある。

4. 通知管理の改善

提供:Prakhar Khanna/ZDNET
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筆者が記憶している限りでは、AndroidとiOSを使い始めてからずっと、iPhoneよりもAndroidの通知管理の方が優れていると感じてきた。iOSの複雑な通知には秩序がなく、使っていてイライラすることも多い。少し使っただけのアプリの1週間前の通知など見たくない。「すべて消去」オプションがもっと一貫して表示されるようにもしてほしい。通知トレイを空にするためだけに、同じアプリの複数の通知を1つずつスワイプして消去しなければならないことがよくあるからだ。

Androidでは、同じアプリからの通知が複数ある場合(例えば、Instagramの友達からのダイレクトメッセージ)、それらは1つにまとめられ、通知件数が表示される。それを下にスワイプして、それぞれのメッセージを確認した後、必要なメッセージに対応したり、1回のスワイプですべてを消去したりできる。

しかし、iPhoneでは、アプリごとに独自の通知があり、同一の送信者からのメッセージが複数ある場合にのみ、通知がまとめられる。WhatsAppや「メッセージ」「Gmail」など、ほかのサービスも追加すると、翌朝には、通知センターが混沌としているはずだ。筆者は、AppleがAndroidの通知管理を参考にして、iOSの通知システムを改善し、より直観的かつ簡単に操作できるようにすることを願っている。朝起きると、AIが作成した通知の概要が表示されるようになると嬉しい。話がそれてしまった。

5. ホーム画面に空白を作れるようにしてほしい

提供:Prakhar Khanna/ZDNET
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AndroidからiPhoneに乗り換えたときに感じる最も大きな違いの1つは、ホーム画面の設定の制限がより厳しいことだ。Appleが改善に取り組んでいないわけではない。最近では、さまざまなサイズのウィジェットやウィジェットスタックを追加できるようになったことで、ホーム画面のアプリのレイアウトを整理するのがはるかに容易になった。しかし、依然として、ホーム画面の下部により多くのアプリを配置するために、最上層の行をアプリで埋めなければならないのは、大変な苦痛である。

Androidでは、最もよく使用するアプリ群をいくつかのフォルダーに格納して、画面の下部に配置し、アクセスしやすくすることが可能だ。筆者は、上部には天気ウィジェットだけを配置し、画面の残りの部分には何も置かないことを好む。しかし、筆者のiPhoneのホーム画面には、空白を埋めるために、ウィジェットスタックといくつかのアプリフォルダー(「生産性」「ショッピング」など)が配置されている。

幸い、iOS 18では、ホーム画面上のアプリアイコンを自由に並べ替えることがついに可能になるかもしれない。MacRumorsの先頃の報道によると、ユーザーは空の列や空の行、アプリ間の空白を作成できるようになるという。

提供:Prakhar Khanna/ZDNET
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この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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