BlueMeme、ローコードとノーコードの中間に位置するBPM開発基盤「AGILE-DXプラットフォーム」

BlueMemeは2022年8月22日、BPM(業務プロセス管理)基盤ソフトウェア「AGILE-DXプラットフォーム」を発表した。特徴は、ノーコード開発とローコード開発の中間に位置する開発基盤であり、非IT人材でもノーコードでBPMアプリケーションを開発できること。顧客管理を中心とした300以上のアプリケーションを用意しているほか、標準提供の開発ツールを用いてカスタムアプリケーションも迅速に開発可能だとしている。

 BlueMemeの「AGILE-DXプラットフォーム」は、BPM(業務プロセス管理)基盤ソフトウェアである。特徴は、非IT人材でもノーコードでBPMアプリケーションを開発可能な点である。ノーコード開発とローコード開発の中間に位置する開発基盤であり、システム開発内製化の需要に応える(画面1)。


画面1:BPM基盤ソフトウェア「AGILE-DXプラットフォーム」で構築したアプリケーション画面の例(出典:BlueMeme)
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AGILE-DXでは、要件定義において、業務プロセスやユーザーインタフェースなどの「変更が発生しやすい要件」と、従業員情報などアプリケーションが使うデータなどの「変更が発生しにくい要件」を分離する。要件の変更にともなう開発工数の増加を最小限にとどめることによって、大規模なアジャイル開発が可能になる。

UIと業務プロセスは、業務を理解している業務ユーザーやビジネスアーキテクトなどの非IT人材が、ノーコードで構築する。一方、アプリケーションのデータ構築などは、ローコードで開発する。このやり方によって、ローコードよりもシンプルで素早く開発可能な一方、既存のノーコード製品よりも柔軟で高度な開発が可能になる。BlueMemeは以下のように説明している。

「ノーコード基盤の多くは、事前に備わっているパーツを組み合わせて開発するため、一般に適用できる業務の範囲が狭く、小規模な開発しか行えない。一方、ローコード開発基盤はスクラッチと同等の開発を行えることから大規模な開発が可能だが、ITエンジニアを対象としているため、専門的な知識が必要である」(同社)。

顧客管理を中心に、300以上のアプリケーションを用意した。例えば、マーケティング管理では、Webサイトの訪問履歴分析による見込み顧客のスコアリングやキャンペーン管理など、商談化までの全工程を管理する。販売管理アプリケーションと連携し、収益獲得のための一貫したリードプロセスを実現する。

業務プロセスのモデリングは、BPMNで行える。ダイアグラムやフローチャートの形で業務プロセスを記述することから、ITの専門家だけでなく業務担当者でも簡単に業務プロセスを構築可能である。また、アドホックベース(場当たり的)に動作するためルーティン化が難しい業務プロセスについても管理可能だとしている。

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