TIS、VMware環境の業務システムをオンプレミスからOracle Cloudに移行するサービス

TISは2022年4月15日、「Oracle Cloud VMware Solutionマイグレーションサービス」を発表した。オンプレミスのVMware vSphere環境で稼働している業務システムを、Oracle Cloudに移行するサービスである。アプリケーションを変更せずにクラウドに移行できる。TISは、コンサルティングから移行・運用まで、トータルで支援する。販売目標は、2024年までに10社。

 Oracle Cloud VMware Solution(OCVS)は、パブリッククラウドであるOracle Cloudのベアメタルサーバー上で、VMwareの仮想化ミドルウェアを動作させて提供するサービスである(関連記事日本オラクル、Oracle Cloud上でVMware環境を提供する「Oracle Cloud VMware Solution」を開始)。ミドルウェアはVMware Cloud Foundationをベースとしており、VMware vSphere、NSX、vSANなどをフルスタックで提供する。

OCVSの特徴は、オンプレミスのVMware環境と同等の環境を、Oracle Cloud上で利用できる点である。さらに、既存のオンプレミス環境とOracle Cloud環境の間で、業務システムのワークロードを柔軟に移行させられる。VMware環境を現在使っているユーザーは、既存のソフトウェア、スキルセット、ツールを、そのままOCVSに持ち込める。利用環境は、Oracle Dedicated Region [email protected]を含む全リージョンが対象である。

図1:「Oracle Cloud VMware Solutionマイグレーションサービス」の概要(出典:TIS)
図1:「Oracle Cloud VMware Solutionマイグレーションサービス」の概要(出典:TIS)
拡大画像表示

TISは今回、OCVSへの移行サービスを用意した(図1)。大きく、(a)「コンサルティングサービス」、(b)「導入・移行サービス」、(c)「統合運用管理サービス」の3つの大メニューと、それぞれのメニュー内で提供する小メニューを用意した。これにより、クラウド移行の上流から下流までトータルにワンストップで支援する。

背景には、オンプレミスのVMware仮想化環境をクラウド化したいニーズが高まっている状況がある。ユーザーの要望として、「Oracle DatabaseやExadataを利用し、VMware製品で仮想化したアプリケーションサーバーを、そのままクラウド環境に移行したい」という声や、「VMware製品をハイブリッド環境やマルチクラウド環境で利用したい」という声が多いという。

特に、Exadataなどの大規模なOracle DatabaseをOracle Cloudに移行する際に、VMware仮想サーバー上で稼働するアプリケーションサーバーもあわせてクラウド化するニーズが大きいとTISは指摘する。データベースは容易にクラウド化できる一方、VMware仮想サーバーはオンプレミスに残されるという課題があり、これを解決する手段としてOCVSおよび移行支援サービスが役立つとしている。

コンサルティングから導入・移行、運用までトータルに支援

移行支援サービスの主な内容は、以下の通りである。

(a)「コンサルティングサービス」は、「アセスメント」(400万円から。2カ月~3カ月)と「PoC」(300万円から、2カ月から)の2つのメニューで構成する。

アセスメントは、移行方針/ロードマップ、To Beシステム構成定義、コスト試算/効果算定、の3つのメニューを用意し、導入移行の計画策定を支援する。To Beシステム構成定義では、VMware製品上に配置する各VMをサイジングするほか、現行の非機能・運用要件を踏まえた上で、Oracle Cloud上でのアーキテクチャを設計する。

PoCは、移行/性能/運用の3つの観点で検証し、フィジビリティ(実現可能性)を確認する。移行検証では、移行方式を実機で確認し、本番移行にともなう概算工数を算出する。性能検証では、現新を比較してサーバーリソースの性能を評価・分析する。運用検証では、既存運用保守項目を確認し、変更点などを整理する。一部のメニューだけを選択することも可能である。

(b)「導入・移行サービス」は、クラウドの導入とセットアップから、VMware製品の移行、システム切り替えまでを支援する。TISのテンプレートを使いながら導入・移行する。要件に応じて高可用性構成やディザスタリカバリ構成、セキュリティツールの導入、停止時間を極小化した移行などを支援する。一部のメニューだけを選択することも可能である。いずれも費用は個別見積もり。

(c)「統合運用管理サービス」は、継続的な保守運用と改善提案を実施する。ユーザー自身で運用する場合、手順書やナレッジ移行を十分に実施し、運用担当者へと引き継ぐ。監視サービスでは、TISの監視サービスやクラウドネイティブなツールを利用する。監視メトリクスも設計・設定する。運用保守サービスでは、24時間365日のオペレータサービスと保守サービスを提供する。スキル育成支援サービスでは、VMware製品のトレーニングを実施する。いずれも費用は個別見積もり。

https://it.impress.co.jp/articles/-/23027

Leave a Reply