アマゾンウェブサービスジャパン(AWSジャパン)は2021年6月10日、会見を開き、AWSへの移行を自動化するサービス「AWS Application Migration Service」(AWS MGN)など、直近でリリースしたサービス群を説明した。AWS MGNは5月18日に提供を開始している。
Source: 移行自動化「MGN」や運用支援「DevOps Guru」など、AWSが新サービス群を紹介 | IT Leaders
AWS(Amazon Web Services)が直近でリリースしたサービスの1つが、5月18日に提供を始めたAWS Application Migration Service(AWS MGN)である(図1)。これを使うと、オンプレミスなどにある業務システムを自動でAWSに移行できる。図1:AWS Application Migration Service(AWS MGN)の概要(出典:アマゾンウェブサービスジャパン)
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AWS MGNは、移行元のシステム(Windows/Linux)に専用のエージェントソフトウェアを導入して使う。移行に必要な情報をエージェントが収集し、移行先となるAWSに対して必要な設定を施し、データをAWSに移行する。
サーバーやOSだけでなく、データベース管理システムやアプリケーションを含む業務システムのサーバーを自動で移行できる。AWS上にはステージング環境と本番環境を構築し、移行前にテストを実施できる。
開発者向けにシステムの可用性を高めるサービスも用意
5月6日に提供を開始した「Amazon DevOps Guru」は、コードを記述する開発者向けのサービスであり、システムダウンなど、可用性を下げる要因となるソースコード上の問題点を特定する(図2)。マシンラーニング(機械学習)を用いて問題箇所を検出し、具体的なトラブルシューティング方法などを提示する。図2:Amazon DevOps Guruの概要(出典:アマゾンウェブサービスジャパン)
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3月31日に提供を開始した「AWS Fault Injection Service」は、意図的に障害を発生させてシステムの耐障害性を確認するカオスエンジニアリングのサービスである。システムを破壊するイベントに対してアプリケーションがどう応答するかを確認できる。この情報を使ってアプリケーションの性能や回復性を高めることで、期待どおりに動作させられるようになる。
2月18日に提供を開始した「AWS Graviton 2」は、AWSが設計したARMベースのプロセッサの現行世代である(図3)。x86 CPU(Intel/AMD)のインスタンスと比べて、性能あたりの利用料金が安くつくとしている。各種Linuxが動作し、開発環境もAWSが提供するサービスはほとんどのものを利用できるとしている。図3:AWS Graviton 2のメリット(出典:アマゾンウェブサービスジャパン)
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