ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)(日本ヒューレット・パッカード)は2022年5月25日、2つのAI製品を発表した。垂直統合型のAI学習システム「HPE Machine Learning Development System」と、学習用データを分散させたまま学習し、学習結果を共有・統合できる分散学習基盤ソフトウェア「HPE Swarm Learning」である。いずれも同年5月25日から提供する。
日本ヒューレット・パッカードは、AIを活用するための2つの新製品を、2022年5月25日から提供する。(1)垂直統合型のAI学習システム「HPE Machine Learning Development System」と、(2)学習用データを分散させたまま学習し、学習結果を共有・統合できる分散学習基盤ソフトウェア「HPE Swarm Learning」である。
(1)のHPE Machine Learning Development Systemは、大規模なマシンラーニング(機械学習)に必要なソフトウェアとハードウェアを一通り組み合わせた、垂直統合型のシステム製品である(図1)。中核となるソフトウェア「HPE Machine Learning Development Environment」は、米HPEが2021年6月に買収した米Determined AIの技術を使っている。
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ソフトウェアは、Linux(RHEL)上のコンテナ環境で動作する。ハードウェアは、PCサーバーやGPUサーバー、InfiniBandスイッチ、イーサネットスイッチ、ストレージ(オプション)などで構成する。これらのサーバー群を並列に動作させることによって、学習を高速に終わらせる。「AIモデルを開発する際に負担となる作業を軽減することにフォーカスした」(同社)としている。
(2)のHPE Swarm Learningは、学習用データを企業間などに分散させたまま学習し、学習結果を共有して統合可能な、分散学習基盤ソフトウェアである(図2)。学習用データをローカルエッジに維持したまま、学習結果だけを共有可能である。それぞれのロケーションからデータが移動しないため、データのプライバシを守れるとともに、データの非効率な移動がなくなる。学習結果の共有には、ブロックチェーンを利用する。ソフトウェアは、コンテナ型で動作する。

図2:HPE Swarm Learningの概要(出典:日本ヒューレット・パッカード)
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