アップルCEO、欧州の新規制は「iPhone」のセキュリティーを壊すと主張

Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏はオンラインメディアBrut.との インタビュー で、「Android」で行われているようなアプリのサイドローディングをAppleが強いられるとすれば、「iOS」のセキュリティとプライバシーが破壊されると主張した。このインタビューは米国時間6月16日、テクノロジーとスタートアップのイベント「VivaTech」の中で行われた。 

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Cook氏は、欧州委員会が提案するデジタル市場法(Original Postriorities-2019-2024/europe-fit-digital-age/digital-markets-act-ensuring-fair-and-open-digital-markets_en" target="_blank" rel="noreferrer noopener">​Digital Markets Act:DMA)について、サイドローディングは「ユーザーにとって最善の利益にならない」と述べた。

 「それは、『iPhone』のセキュリティや、われわれが『App Store』に組み込んでいるプライバシーラベルやアプリ追跡の透明性などのプライバシー関連の多くの取り組みを壊すもので、ユーザーにアプリをまたがった追跡を許可することを強いるものだ」とCook氏は述べた。

 「そうした仕組みは、当社エコシステムの中にいるユーザー以外には存在しないため、プライバシーとセキュリティについて深く憂慮している」(同氏)

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 Cook氏は、AndroidにはiOSの47倍ものマルウェアが存在するが、それは、Appleのエコシステムが1つのアプリストアに制約されていて、すべてのアプリが審査されていることに直接的に起因していると述べた。

 「その仕組みによって多くのマルウェアが当社エコシステムから排除されており、そこを非常に高く評価しているという声が顧客からは常に寄せられている。したがって、われわれはユーザーのために議論に立ち向かい、その行方を見守りたい」と同氏は述べた。

 ただしCook氏は、デジタルサービス法(Digital Services Act:DSA)については、オンラインの偽情報対策に利用できる部分があると述べた。

 「われわれは今、さまざまな偽情報に悩まされている(中略)これに対しては何らかの対策が必要であることは明らかだ」と同氏は述べた。

 「世界の現在の状況は許容できるものではなく、DSAについては、一部は現状の改善に役立つと考えている。しかし、それを完全に正す方法は誰もまだ把握していないのではないかと思っており、さらなる議論と討議が必要だと考えている」(Cook氏)

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。