VMwareベースIT基盤の移行先に向くIaaS「IIJ GIO P2 Gen.2」、1vCPUの仮想リソース単位で契約

インターネットイニシアティブは2021年9月15日、IaaS型クラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」(GIO P2 Gen.2)を発表した。同年10月1日から提供する。オンプレミスのVMware環境からの移行用途に特化している。サーバー仮想化ミドルウェア(ESXi)環境の単位で提供する従来型メニューに加え、新たにVMware仮想サーバー単位で契約できるメニューを用意した。  

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IIJ GIO P2は、IIJが提供しているIaaS型クラウドサービスである。パブリッククラウドのメニュー「パブリックリソース」のほかに、ユーザーごとに構築したVMwareのサーバー仮想化ミドルウェア「VMware ESXi」環境やベアメタルサーバー環境をクラウドサービスとして提供する「プライベートリソース」を用意している。プライベートリソースを利用すれば、オンプレミスで動作させているVMwareベースの情報システムを、そのままの形でクラウドに持っていきやすい。

 今回、IIJ GIO P2のサービス構成を刷新した。オンプレミスのVMware環境からの移行用途に特化したIaaSとして、GIO P2 Gen.2を提供する(図1)。GIO P2 Gen.2の内訳として、これまでIIJ GIO P2のプライベートリソースで提供してきたサーバー仮想化ミドルウェア「VMware ESXi」の利用環境を、「デディケイテッドサーバリソース」の名称で提供する。これとは別に、新サービスとして、仮想サーバー単位で契約できる「フレキシブルサーバリソース」の名称で提供する。図1:「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」の概要(出典:インターネットイニシアティブ)
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図1:「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」の概要(出典:インターネットイニシアティブ)

 新サービスであるフレキシブルサーバリソースの特徴は、VMware仮想サーバーを稼働させるリソースとして、一般的なパブリッククラウドと同様に、vCPUやメモリー、ストレージといったクラウドリソースを柔軟に構成できる点である。動作させたいアプリケーションの規模に応じて、必要なリソースを確保できる。さらに、サーバー仮想化ミドルウェアの運用管理を自前でしなくても済む。

 フレキシブルサーバリソースでは、契約したクラウドリソースの範囲内で、GIO P2 Gen.2の管理画面から、仮想サーバーを自由に作成できる。最小構成は、サーバーが1vCPUで4GBメモリー、ブロックストレージ容量が10GBである。別途、必要に応じて、オンプレミス環境からクラウド環境への移行ツール(仮想アプライアンス)や、移行サービスも提供する。

 価格(税別)は、以下の通り。VMware ESXi環境を提供するデディケイテッドサーバリソースは、32コア、メモリー384GBのリソースで、月額26万2000円から。フレキシブルサーバリソースは、1vCPU、メモリー4GBの最小構成で、月額4500円から(1年契約時は月額3825円から、3年契約時は月額3240円から)。