“幸福なエンジニア”の共通点は「自分で発信する力」–ジーズアカデミー

 デジタルハリウッドが運営する起業家・エンジニアの養成スクール「G’s ACADEMY(ジーズアカデミー)」は、同校が実施した調査結果をまとめた「エンジニア・インサイト白書」を11月2日に発表した。

一般公開に先駆けて11月1日に実施された記者向け発表会では、G’s ACADEMY Founderの児玉浩康氏が調査結果を説明するとともに、BASE 上級執行役員 SVP of Developmentの藤川真一氏とヌーラボ 代表取締役の橋本正徳氏が結果について所感を述べた。

BASE 上級執行役員 SVP of Developmentの藤川真一氏(左)、G’s ACADEMY Founderの児玉浩康氏(右)、リモートで参加したヌーラボ 代表取締役の橋本正徳氏(スライド右)(写真提供:G’s ACADEMY)

G’s ACADEMYの児玉氏によると、近年エンジニア職の魅力として「高い年収や自由な働き方」ばかりが注目されているが、それらは魅力の一部分でしかないという。そこで「幸せなエンジニア」とは何かを明らかにするため、調査の実施に至ったとしている。

同調査では、社会人になってからG’s ACADEMY以外のプログラミングスクールで学んだことがある100人に「今の自分はエンジニアとしてどれくらい幸せか」について100点満点で聞いたところ、「0~60点」が54%、「61~80点」が31%、「81~100点」が15%だった。全体の平均幸福度は56.05%で、同校が「幸福な状態」と定義した61点以上の回答者は全体の46%にとどまった。

「エンジニアとしてやりがいや楽しさを感じる時」を「幸福度が低いエンジニア」(0~60点)と「幸福度が高いエンジニア」(81~100点)それぞれに聞くと、「自分の思い描いたプロダクトやサービスを作っている時」という項目が、幸福度が低いエンジニアの回答では4位(20%)だったのに対し、幸福度が高いエンジニアでは1位(68%)だった(図1)。

図1:エンジニアとしてやりがいや楽しさを感じる時

また幸福度が高いエンジニアの回答では、「フラットでGive&Giveなエンジニアカルチャーを感じた時」という項目が5位(47%)に入っている。これについて児玉氏は「エンジニアの間では、自分たちが作ったものをオープンソースで提供するという文化がある。こうした取り組みに喜びを感じるのは、幸福度が高いエンジニアならではの特徴」と説明した。

BASEの藤川氏は「幸福度が低いエンジニアには、自分の思い描いたプロダクトやサービスを作る技術や応用力が足りないのではないか。あとは『自分が作りたいものが分からない』というケースもある」と指摘。オープンソースのカルチャーに関しては、「アウトプットすることで、結果的に自分が一番得をする。セミナーで話を聞くなど“Take”するだけでなく、自分で発信してみることが重要」と述べた。

「エンジニアとして働く上で最も大事にしていること」に関しては、「自分が作りたいもの、やりたいことを実現すること」という項目が、幸福度が低いエンジニアの回答では4位(11%)だったが、幸福度が高いエンジニアでは1位(34%)だった。一方、「いい条件の会社で働けること」という項目は、幸福度が低いエンジニアの回答では2位(14%)だったのに対し、幸福度が高いエンジニアでは4位(6%)と、幸福度が高いエンジニアは収入や福利厚生をあまり重視していない傾向があると分かった(図2)。

図2:エンジニアとして働く上で最も大事にしていること

ヌーラボの橋本氏は「いい条件の会社で働くことはもちろん重要だが、できない人がそうした会社で働けるということはない。『いい条件の会社で働けること』を重視している人たちは、人から幸せをもらうことに一生懸命になっているのではないか。幸福度が高いエンジニアは、自分が思い描いたものを作るなどして、自分で幸せを生み出している」と推察した。

藤川氏は「当社では人材を採用する時、最後の内定判定会議で『この人が入社した時、ちゃんと給料を上げていけるか』ということを議論する。従業員には成長してほしいので、われわれとしても給料を上げていきたい。ただ、給料を上げるには活躍が必須であり、その要素がまさしく『自分が作りたいもの、やりたいことを実現すること』。周りがお膳立てしなければいけないようでは評価されない。ましてやリモートワークが中心の現在、自分から発信することが必要である」と語った。

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