アクセンチュア、ESG指標が時価総額に与える影響をAIでシミュレーションするクラウドサービス「AI Powered Enterprise Value Cockpit」

アクセンチュアは2022年8月1日、ESG経営シミュレーションサービス「AI Powered Enterprise Value Cockpit」を発表した。ESG(環境、社会、企業統治)の取り組みが企業の株価の時価総額に与える影響を、AIモデルを使ってシミュレーションするクラウドサービスである。競合他社の実績値などを基に、ESG指標の改善が及ぼす影響を予測する。なお、同サービスは、KDDIが導入を決めている。

 アクセンチュアの「AI Powered Enterprise Value Cockpit」は、ESG(環境、社会、企業統治)の取り組みが企業の株価の時価総額に与える影響を、AIモデルを使ってシミュレーションするクラウドサービスである(図1)。AIモデルを作るための元データとして、日経225の会社を対象に、財務三表やCSR関連データなど社内外のデータソースから集めた400以上の財務・非財務指標を利用している。


図1:ESG経営シミュレーションサービス「AI Powered Enterprise Value Cockpit」の概要(出典:アクセンチュア)
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 背景には、売上や利益率などの財務指標だけでなく、ESG(環境、社会、ガバナンス)といった非財務指標が、企業の価値(時価総額=株価×発行済株式数)に大きな影響を与えるという事実がある。ESG施策の例として、温室効果ガスの削減策、生物多様性に配慮した活動、女性活躍推進や働き方改革、などがある(図2)。例えば、日本全体で企業価値への影響度が最も大きいESG指標は、女性役員比率である。

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 同社によると、業界によって、時価総額への影響度が大きい指標が異なる(図3)。例えば、小売業界では、ESG指標のうちソーシャル(社会)に関する指標が時価総額を大きく押し上げている。このほか、医療医薬・バイオ業界やサービス業界も、ESG指標の影響が大きい。一方、情報・通信・広告などの業界は、ESG指標による影響はさほど大きくはなく、財務指標が時価総額を大きく押し上げている。

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 ダッシュボード上では、財務指標やESG指標を、競合他社と比較して表示。この上で、どの指標をどれだけ上げれば、時価総額がどのくらい増えるのかをシミュレーション可能である(画面1)。シミュレーションの一例として、営業利益率を4.3%から6.3%へと2%上げると時価総額が3兆円から4.8兆円に増え、女性役員比率を業界平均の半分である12%にするなどいくつかのダイバーシティに関する変数を上げることで、時価総額が目標の6兆円に届く、といった具合である。

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