RPA管理ツール「WinActor Manager on Cloud」新版、シンプルなUIでロボット実行予約を容易に

NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT)は2022年6月20日、RPA管理サービス「WinActor Manager on Cloud」(WMC)の新版(Ver.3.6)を発表した。RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「WinActor」の管理サーバー機能をクラウドで提供するサービスである。新版では、現場担当者向けのシンプルな操作画面を追加し、シナリオの管理を行うための管理者向けの既存UIと使い分けられるようにした。

 NTT-ATの「WinActor Manager on Cloud」(WMC)は、RPA(ロボットによる業務自動化)ソフトウェア「WinActor」の管理サーバー機能をクラウドで提供するサービスである(関連記事NTT-AT、複数のRPAソフトを集中管理するクラウド「WinActor Manager on Cloud」を強化画面1)。

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 複数台のWinActorの動作状況を集中管理し、待機状態のWinActorにタスクを割り当てて負荷分散を図ったり、シナリオをスケジュール実行したりする。また、実行シナリオをクラウド側で管理することで、野良ロボットを抑制する。

 新版では、現場担当者向けのシンプルな操作画面「シンプルモード」を追加し、シナリオの管理を行うための管理者向けの既存UIと使い分けられるようにした。現場担当者は、シンプルモードを介してロボットの実行を予約する(画面1)。

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 具体的には、(1)ログイン、(2)タイル状に並べられたシナリオから選択、(3)ロボットの空き時間を確認して予約、という3ステップでシナリオを実行する。空き時間の無駄を減らせることから、ロボットの稼働率が向上する。各ユーザーの実行状況をログとして記録するので、ロボットを安全に運用可能である。

 新版ではまた、シナリオの実行順序などを制御する「アンサンブル機能」を強化し、新たに追加した「アンサンブルエディタ」を用いて編集できるようにした。ドラッグ&ドロップ操作で連結シナリオを実行順に並び替えるなど、操作しやすいUIにしたとしている。

 アンサンブル機能の1つ「シナリオの連結」は、シナリオの実行結果を次のシナリオに入力するなど、複数のシナリオを連結して実行する機能である。「条件分岐」は、シナリオの実行結果を基に次に実行するシナリオを決定する機能である。「承認」は、後段の処理を続けるかどうかをユーザーに判断させる機能である。「データ駆動」は、データを登録したタイミングでロボットの動作を開始する機能である。

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